6/23(火)浜田先生の研修を行いました。3回シリーズ企画の最終回です。『意味世界の成り立ちとことばの形成』が今回の大きなテーマです。
前回の講義で、私たちがこの世界に生きていること自体が奇跡である、ということを学びました。“人は意味の世界に生きている。”
意味形成の軸として働くのが三項関係と呼ばれるものです。相手が別のものを見ていることに気づき、自分も一緒に見る。これが三項関係です。
例えば、赤ちゃんは「人形」を見て「人形」としての意味は認識できない。大人は意味世界の中で生きており、大人が赤ちゃんにむけて人形を『一緒に見る』ことで、その意味を敷き移していく。そんな中で他者との共有の世界が広がり、その延長上に言葉が生まれる。
人が育っていく中でこの三項関係は非常に大切で、ここからいろんなことが始まるのです。
障害のある人たちはどんな世界を生きているのでしょうか…。
どんなことを感じ、そこにどんな世界が広がっているのでしょうか…。
“違う視点で見ていても、障害があっても、同じ世界の中でいろんなことを一緒に体験し共有していくことでその先にまた世界が広がっていく。”
先生のお話を聴く中で、人と人との関係性からいろんなものが紡ぎ出されていく、その尊さを感じました。この仕事(人との関わり)の奥深さを実感し、これからもかざぐるまのみんなといろんな毎日を共に重ねていきたいと思いました。
最後に、研修に参加した職員より…
障害のある人の一見不可解にも見える行動は、実は私たちの想像を超えたかけがえのない生きる術なのかもしれません。
先生のお話を聴いて、彼らのことをもっと知りたいという気持ちになりました。彼らの在り方を受け止め、共感し、その奥深い日々に近づいていきたいと思いました。
これからも一緒に「嬉しい」「楽しい」を一つでも多く共有していきたいです。[職員A]
先生の講義を通して、“利用者さんの世界を知ること” “一緒に共有していくこと”の大切さを感じました。
今回学んだことを、利用者さんの内面にまでしっかり寄り添うことのできる支援に繋げていきたいです。[職員O]
この3回に渡る研修で、人の育ちに関することについて、たくさん気づきや学びを得ることができました。「もっと知りたい!」と思えたことは、私たち職員の大きなエネルギーになります。
“人の育ち”という切り口から、いろんなことを考えるきっかけをもらいました。これからもこの学びを心に留め、当たり前ではないいつもの風景に感謝して、日々の活動に活かしていきたいと思います。
浜田先生、ありがとうございました!